予州の長浜あたりの海につたわるもので、海面にいきなり大きな山が現われるので、急いで船を避けようとかじをきったら、岩に当たったり、座礁したりして難破してしまうというもの。蜃気楼のようなものだと言われてたそうです。
慌てずに、蔦[つた]に油をかけて火をつけ、それを海に投げ込めば、この山はパッと目の前から消えるとされてます。
☆ 莱莉垣桜文 附註
奄美の「うみふさぎ」や、悪石島の「ふなゆうれいのやま」などは似たもの。
和漢百魅缶│2014.02.24
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