信州水内郡などにつたわるもの。夜な夜な「ぶんぶん茶釜に毛がはえて、ふたを取ればふぁーんという、このこに困る、このこに困る」と声をあげてひとひどを怖がらせてました。
ある胆のすわったひとがこれを退治してやろうと、声にむかって「困るなら、おれに寄こせ」と呶鳴ったところ、何か冷た〜いものを「はいー」と渡されたので、家に戻って何なのか灯りでよく見てみるとたくさんのお金の入った瓶だったといいます。
☆ 莱莉垣桜文 附註
むかし埋められてそのまま放置されつづけてたおかねの化けたものだったというもので、「かねのばけもの」のひとつ。
和漢百魅缶│2014.01.13
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