ろうゆう 老鼬

ろうゆう(老鼬)

文化年間のころ、武州熊谷にでたという大きな古いたち。夜道で何人ものひとがなにものかに襲われて死んでしまう事件が何件も起こってましたが、犯人の正体は実はこれで、人間の脇などにかじりついて血を吸ってたりしたといいます。

これが逃げこんだ穴に落ち葉をいぶした煙をもくもく入れて、苦しがって飛び出して来たところを打ち殺したところ、正体が老鼬であったことが知れたトサ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
「老鼬」というのは『耳袋』に載せられたときについた表題で、実際は「ふるいたち」などとひとには呼ばれてたのでしょう。

和漢百魅缶│2013.12.20
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