チョーバンユーリー 枡幽霊

チョーバンユーリー(枡幽霊)

沖縄につたわるもの。むかし、妻がいる男を好きになったまま死んだ女が幽霊になってその妻のもとに現われて「夫をゆずれ」とせまりましたが、妻はこれに猛反対。そこで幽霊が「じゃ、ゆずってくれたら願いごとが何でも叶うチョーバン(枡)をやろう」ともちかけます。

妻は「そういうチョーバンなら、いいだろう、では夫をお前にあげるからすぐチョーバンをおくれ」と条件をのむと、チョーバンをもらったとたんに「お前なぞ地獄に行ってもう出て来るな」と幽霊をチョーバンでぶち叩き、見事においはらうことが出来たソウナ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
この昔話をうけて、ひとのあたまを枡(チョーバン)のかどで叩いちゃいけない、という俗信が語られてました。

和漢百魅缶│2013.12.06
Design. Koorintei Hyousen 2013