にわとりのえ 鶏の絵

にわとりのえ(鶏の絵)

讃州などにつたわるもの。ふすまに描かれたにわとりの絵で、庚申の夜になるとこけこっこーと時をつくって鳴くことが出来たというふしぎな絵。持ち主である宿屋が「そんなことはないだろう」と言ってくる客と賭けをして金品を巻き上げてました。

ある大きな船の船頭さんが、この賭けに見事に負けて船をまるごととられてしまったので、困ってしまったところ、船頭のおかみさんが「わたしにまかせとけ」と逆襲。宿屋に泊まってこの鶏の賭けをもちかけられたあと、こっそり鶏の絵ののどの部分に針を刺して置いて鳴かなくして、みごと巻き上げられた船を取り返したトサ。

和漢百魅缶│2013.09.06
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