駿州庵原郡高橋村につたわるもの。道ばたであえものを売ってたお菊という娘さんがあるとき旅の武士に斬り殺されてしまい、その霊が通行人にたたりをなしたソウナ。

かわいそうに思った村のひとたちが於菊稲荷というのを建てて祀ったところ、たたりは止んだそうで、それ以後はあえものをわらつとに包んでお供えすれば瘧［おこり］を治してくれるとして新しまれてたそうです。

☆ 莱莉垣桜文 附註
あえものを売ってたところという意味で「あいなんじょ」という呼び名もあったそうです。

和漢百魅缶│2013.07.29
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