ねこまた 猫股

ねこまた(猫股)

相州の津久井郡などにつたわるもの。遺体の近くにねこが近寄ると遺体が立って歩き出したりするというもので、この遺体が台所の水がめなどから柄杓[ひしゃく]で水を飲むと、操縦してるねこに「千人力」がついて「ねこまた」に変ずることが出来ると言われてました。

箒[ほうき]で叩けば遺体はもとに戻るといいます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
猫が霊力を得て猫股へ変化する過程に、お葬式に関する習俗の俗信がまじっている型のものです。猫などの力で動き出した遺体を箒で叩く慣わしは大陸などにも見えるものです。

和漢百魅缶│2013.07.22
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