予州河辺村につたわるもの。むかしお寺の和尚さんが山の一角を焼いて「ここをそば畑にしたいと思うので、ぜひ檀家のみな手伝って開墾と種まきをしとくれ」とたのんだのですが、全員が「めんどうだなぁ」と作業すっぽかし。
すると和尚さんは人形をいくつも作ってエイっと拝み村の檀家たちの性根をそれにのりうつらせて動かし、そばをまく作業までをその人形たちにやらせたんだトカ。
人形が動いてるあいだ、檀家のみんなはボーッと眠ってたそうで、それ以後、そのそば畑のあったところは「にんぎょうばたけ」と呼ばれるようになったソウナ。
和漢百魅缶│2013.06.28
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