うじのひとつめ 宇治の一ッ目

うじのひとつめ(宇治の一ッ目)

備後の宇治島にいるといわれてた妖怪。この島で水をくんだりするときは水をくんだ柄杓[ひしゃく]をそこへ置いて来ないとこれが追いかけてきて、そのひとを捕まえて食べてしまったソウナ。

宇治島の近くで船を泊めて眠ったりすると必ずおそろしい夢を見る、とか、「1000人の人間を食べると神になれるから、この一ッ目はひとを襲う」などというはなしがついてたりもします。

和漢百魅缶│2013.06.03
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