芸州の蒲刈に伝わるもので、真夜中になると金と銀の御幣[ごへい]を振り回しながら「がじゃがじゃがじゃがじゃ」と声をたてて家の中を大きな音を立てながら走り回ったりしたというおばけ。
実は、ものすごい大金持ちだったじいさまとばあさまの霊で、自分たちが死んだあと、埋めたままになってしまってる大金のありかを知らせたいため、死後空き家になってしまった自分の家に出てたというもの。
☆ 莱莉垣桜文 附註
「かねのばけもの」などに近いおはなし。
和漢百魅缶│2012.12.16
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