せいちしゅ 青蜘蛛

せいちしゅ(青蜘蛛)

魚や肉などたべものにこっそり入り込んで、ひとに危害を加えるという青くて小さいくも。ひとに危害をくわえる蠱毒[こどく]の仲間のひとつなんだトカ。おはらいのおまじない(「姑蘇啄磨耶啄」という毒消しの呪文)を唱えると、これがチョロチョロと出て来て、追い出す事ができるようです。

☆ 莱莉垣桜文 附註
病害が蜘蛛のかたちで示されてる点では「やまいぐも」とも近いかも知れません。

『夷堅志』曰
「僕欲以鮓進 乃洗滌令拝 沸油煎之 至盤[木+安]間猶盛熱 又誦呪数遍 一小青蜘蛛出鮓上 [足+甚][足+卓]自如 即殺而屑之 尽投鮓於江」

和漢百魅缶│2012.07.08
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