ほういいせき

ほういいせき

ひとの体の中に住んでいるというふしぎな虫で、ひとの感情や体調を悪くしたり、庚申の夜にひとを眠くさせたりするといいます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
河村家文書『庚申待縁起』曰
「或は是口論 或は病もふとや 其身を病にて命をうしなへ この虫の文に曰く ほふかうしほうしゆうしめうじししつにふよふていこりがしん と此文を青面に向て三返唱ふべし」

印旛郡の河村家に伝わっていた『庚申待縁起』には、青面金剛に唱える虫よけとして「ほふかうしほうしゆうしめうじししつにふよふていこりがしん」というおまじないの文句が記されています。「三尸」の言い伝えの変形の一ッ。ほかに「ほうこうせき」と「せいめいせき」がいます。

和漢百魅缶│2012.02.28
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