ちよがしまのおおだこ 千代ヶ島の大章魚

ちよがしまのおおだこ(千代ヶ島の大章魚)

上総の勝浦につたわるもので、むかし千代[ちよ]という女が海に浮かんでる小島で見つけたという巨大なたこ。

その島にこの大だこが登って眠っている時間帯を知った千代は、大きな足を一日一日と一本ずつ切りはずして持って帰り、港で売って大儲けをしていたのですが、いよいよ9日目、「足も全部ぶっちぎったので、今日は頭をちょうだいしよう」と近づいて庖丁をおろしたところ、パクンと大だこに飲み込まれてしまいました。

和漢百魅缶│2012.02.25
Design. Koorintei Hyousen 2012