おちうどぐも 落人蜘

おちうどぐも(落人蜘)

武州に伝わっているもの。おおむかし、いくさに敗れて落ちのびて来たひとたちが農家の糸置き場に隠れてたのですが、たべるものがないので、糸くずなどを食べていました。敵方がその隠れどころを突き止めて、糸置き場にやって来ると、落人たちはみんな糸を吹く小さな虫になっていて、これ以後「くも」という虫が生まれたんだトサ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
「なぜ蜘蛛が糸を出すのか」ということを示してる昔話。

和漢百魅缶│2011.12.13
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