むかし、楽公滋[がくこうじ]というひとが勉学にはげんでいた少年のころ遭遇したというおばけで、夜中に勉強をしてるとポンポンと皷[つづみ]の音が2回したかと思うと灯檠(あかりの台)が誰かが持って歩いてるみたいにふわふわ動き出したんだトカ。
楽公滋はあんまり怖がっていませんでしたが、この話をきいたひとがこれを見に来てびっくりし、朝になってから灯檠を斧で打ち壊させたところ、もうこんな事は起こらなかったんですトサ。
和漢百魅缶│2011.11.05
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