だいはんじゃ 大斑蛇

だいはんじゃ(大斑蛇)

むかし、李勢[りせい]の寵愛を受けていたうつくしい側女が変じたという大きなへび。李勢は家臣に命じてこれを庭に放させましたが、何回も何回も李勢の寝台の下にニョロニョロ現われつづけたので、おそろしくなり、ついにこれを打ち殺させたんだソウナ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『独異志』などによると、この側女は「張氏」。「きよひめ」や「たべるのおろち」など、日本に伝わる女のひとが蛇に変じるものの古いものかも知れません。

和漢百魅缶│2011.10.21
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