じゃくどざん 若土山

じゃくどざん(若土山)

むかし、馬希范[ばきはん]がお堀を直しているときに土の中から現われたという10丈ぐらいの大きさをした顔も足もしっぽもない、山みたいなかたちをしてるふしぎな生き物。お堀の北岸から現われて、水の上をすいすい泳いでいったかと思うと、南岸の土の中に入ってどっかに行ってしまったソウナ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
いきなり登場してどこかに行ってしまったこのふしぎ生物ですが、その後に馬の家は亡びてしまったそうで、その他の前兆としての妖怪と同じもののようです。正体が何なのかはっきりしていませんが「土竜」じゃなかろうか、とも言われていたようです。

和漢百魅缶│2011.08.18
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