土州につたわる山や林の中などにでる虫のひとつで、これを見つけたらすぐにぶち殺して古ぞうりと一緒に枝に串ざしにして置かないと、災いが起きるなどと信じられていました。
☆ 莱莉垣桜文 附註
「すんばこ」あるいは「すんばく」と呼ばれていて、「寸白虫」から呼び名のもとは来ているようですが、おおきなやまびる等のような生物などをさしていたようです。この虫自体が相当に凶暴なものというわけでは無いようですが、見つけたら殺せという言い伝えが残っている点では、蛇や蜈蚣(ぬれはがち)などに通じています。
和漢百魅缶│2011.07.09
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