ともぞうおるか 友蔵おるか

ともぞうおるか(友蔵おるか)

佐渡につたわるもので、海の中から船べりに何かが近寄ったり、よじのぼって来たかと思うと「友蔵おるかーっ」と叫んで来ます。むかし、友蔵という男が旅の商人を船の上で殺して海に落とし、持っていた金を奪ったので、その恨みがこれになったと言われています。

☆ 莱莉垣桜文 附註
姿かたちはイルカだといわれています。「おるかーっ」と呼ばれる人物名はほかにも何種類か伝えられていて、ほかの地方にも伝わっている、急に経済状況が発達した家を揶揄して「座頭や六部や旅人を殺した」などと言うものの仲間。

和漢百魅缶│2011.07.07
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