交趾などにいたという毛のむくむく生えた飛鼠[ひそ]の一種で、葉っぱの間などに入ってるときは必ず二匹ひと組で入ってると言います。女のひとたちはこれを媚薬のひとつとして使ってたんだトカ。
☆ 莱莉垣桜文 附註
『嶺表異録』曰
「紅飛鼠 多出交趾及広管隴州 背腹有深毛茸茸 惟肉翼浅黒色 多双伏紅蕉花間 採捕者若獲一則一不去 南中婦人皆買而帯之以為媚薬」
媚薬として使われていたのは、必ず二匹で見つかるところからの発想によるものだそうな。
和漢百魅缶│2011.04.14
Design. Koorintei Hyousen 2006