火がめらめらと燃え上がっているごはんのお椀で、ちょうちんの代わりにもなります。
☆ 莱莉垣桜文 附註
東里山人の『読而未来記』(1846)に出て来るもので、あの世に行った弥次郎兵衛・喜多八がくらやみ地獄の真っ暗さを解消する商売品として、餓鬼道から輸入をして売り出したシロモノ。餓鬼道の餓鬼たちがごはんを食べようとすると、そのごはんがたちまち火に包まれて燃え上がってしまう、という教えにのっとったもの。
和漢百魅缶│2011.04.04
Design. Koorintei Hyousen 2011