ヴィエイユ・ソルシェール(Vieille Sorciere)

まほうを駆使して命をながらえさせているソルシェールで、若い人間の生き血にひたることによって体のちからを保っているといいます。むかし、コジョゼという殿様が大事にしていた飼犬をこれに奪われて、彼女からしもべのひとりと引き換えに返してやろうとせまったとき、コジョゼはしもべが何度も諌めるのもきかずにこれを諾して飼犬を取り戻したのですが、そのしもべが生き血をしぼられて絶命したのと同じ時刻、その犬もバッタリしてしまい、大いにコジョゼは嘆じたとやら。

☆ 莱莉垣桜文 附註
「Sorciere」は「まほうつかい」といった意味。

和漢百魅缶│2010.12.29
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