おとなしのつづみ 無音鼓

おとなしのつづみ(無音鼓)

海の底にすむ竜の革がはられているという鼓で、護良親王[もりながしんのう]の御愛用の品だったもの。ふつうの人間が打っても何も音がしないことからこの名がつけられたと言われていて、これを譲り受けた鼓の名手、松尾局[まつおのつぼね]だけが音を響かせることが出来たとか。

☆ 莱莉垣桜文 附註
勢州の鼓ヶ浦は、この松尾局が没した地で、この鼓の音色がきこえる事からその地名がついたと言います。

和漢百魅缶│2010.06.20
Design. Koorintei Hyousen 2010