ひとりでに自由自在に動き回ったり、唄ったり舞ったりしたという木や革でつくられたふしぎな人形。偃師[えんし]というひとがこれをたくみに作ることが出来たといいます。
周の穆王[ぼくおう]に呼び出さてこれを舞わせたとき、これが脇にひかえていた侍女に目くばせをしたというので問題になったりしましたが、「これは細工物でございます」と偃師がばらしてみたところ、穆王はその出来のすごさに感心してこれを許しましたとやら。
☆ 莱莉垣桜文 附註
『蒙求』曰
「王怒欲誅偃師 偃師立剖散倡者 以示王皆伝会革木 膠漆白黒丹青之所為」
和漢百魅缶│2010.05.09
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