むかし、建渓という川に銭がぷくぷく流れて来たので、一体なんだろうと思った村の人が上流に行ってみると、銭が大量に入った瓶が川の中で倒れていたというもの。かたむきを直して、おもしをつけて、この瓶を流れないようにして、この銭を取りに行こうと、また村人がやって来ると瓶は無くなっていた。すると、あるひとの夢にふしぎなひとが現れて「瓶のかたむきを直してくれた礼として、はじめのこぼれた分の銭はくれてやる」と告げられたんだとか。
和漢百魅缶│2010.05.08
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