かんていせいくん 関帝聖君

かんていせいくん(関帝聖君)

蜀の武将、関羽[かんう]をおまつりしたもの。武術や商法の守り神様としてひろくあがめられています。

☆ 莱莉垣桜文 附註
関帝、関公の呼び名で広く親しまれているほか、忠恵公、壮繆義勇王、三界伏魔大帝神威遠震天尊関聖帝君、忠義神武霊佑仁勇威顕関聖大帝などの封号があります。京劇などでは立派なお髯とお顔の赤塗りが特徴。 また呉の孫権[そんけん]らに攻め滅ぼされて斬首された後、その怨霊が呂蒙[りょもう]にのり移ってその身を滅ぼしたというという話も講談などを通じて知られていました。

『通俗絵本三国志』関羽神霊殺呂蒙 曰
「之によりて麦城も呉に属しければ孫権酒宴を設け呂蒙を招き盃をあたへ此度の大勝利はみな汝が功績なりといひ玉へば呂蒙盃を地に擲ち大音上げ碧眼の小児紫髯の鼠輩われをしれりやと罵り大に歩んで上座へ直り眼を怒らし眉をみはりわれ黄巾の賊を破てより天下を縦横する三十一年一且汝が奸計に落されたり生て汝が肉を噛ことを得ず必らず其賊の魂を追ん我は則ち漢の寿亭侯関羽なりと呼はりければ孫権をはじめ並居る将士地に拝伏すときに呂蒙は七竅より血を発して失ひにけり」

和漢百魅缶│2009.08.31
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