かんしゃくのむし 疳癪虫

かんしゃくのむし(疳癪虫)

いつもぷりぷり怒っている虫で、すきあらば誰かに取り憑こうとねらっていますとか。人間の頭に手足が生えたような姿をしています。

☆ 莱莉垣桜文 附註
江戸時代の絵草紙にいくつか描かれているデザインおばけで、癇癪[かんしゃく]を素材にしたもの。
感和亭鬼武『嗚呼蜃気楼』曰
「かんしゃくむしわきいでるそのかたち人のごとく目鼻くち手あしのあるむしにて木のえだにぶらついて人がきたならとりつかんとみはっている」

和漢百魅缶│2009.06.26
Re Design. Koorintei Hyousen 2009