はちもんせん 八文銭

はちもんせん(八文銭)

昔、武州の稲毛庄にいた傘張りの男のもとにひかるものが飛んで来て、それを竹竿ではらったら落ちていたという八文のふしぎな銅銭。
これを手に入れた後、男は運がつきまくり、大金持ちになって周りの人から傘はり長者と呼ばれる程の分限者になりましたが、ある日、この八文の銅銭を無くしてしまった途端に運が傾き、家屋敷も蔵の中身も失ってしまったとか。

☆ 莱莉垣桜文 附註
この銭を落としていったのは大陸に伝わる「せんりょう」のようなとびものだったのだろうと思われます。

和漢百魅缶│2009.03.06
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