さぎそう 鷺草

さぎそう(鷺草)

武州奥沢村の曲輪堀のあたりにたくさん生えていた草で、そのむかし、鎌倉幕府へ贈られるはずだった大量の鷺を載せた船がこの地で沈んでしまい、その鷺達がこれになったと言われていました。

☆ 莱莉垣桜文 附註
菊岡沾凉『続江戸砂子』曰
「むかし鎌倉へ献ずるとて鷺を一艘此川へ積来りしが此船くつがへりてあまたの鷺生ながら水に溺れて悉く死す其翌年より此草生たり よって花形白鷺に似たりと里の老人故実を知る顔に語る」

和漢百魅缶│2009.01.14
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