きけんじょう 喜見城

きけんじょう(喜見城)

海の上に壮大なお城やお堂の姿、あるいは山や松の林などを映し出すという「しんきろう」の仲間。

☆ 莱莉垣桜文 附註
もともとの「喜見城」はお経の中に出てくる「帝釈天」や「乾闥婆」の住んでいる王城のことで、これが海にあることから、その名をとって表現されているようです。
『妙法蓮華経馬明菩薩品』
「須彌山頂 去地高三百三十六万里 山頂縦廣三百三十六万里 城名喜見 離四天王宮百六十八万里 入海水復深三百三十六万里 下根亦縦広正等三百三十六万里 其喜見城七宝荘厳 其城縦広正等八万四千由旬 帝釈宮殿於其中央」
『華厳綱要』
「復有 無垢城喜見 乾闥婆王 与九十七億眷属倶」
『大方等無想経』
「乾闥婆王 名曰 喜見」

和漢百魅缶│2007.10.14
Design. Koorintei Hyousen 2007