こばんのぬけがら 小判の抜殻

こばんのぬけがら(小判の抜殻)

遊びにうつつをぬかして大量にお金を使ってしまった人のもとにあらわれる手紙のかたちのへんなへび。

☆ 莱莉垣桜文 附註
一川芳員『浮世戯画』曰
「夕霧が文[ふみ]は伊左衛門が小判の抜殻なりたとへ冨士の山を張り抜くとも抜殻となりては益なしこれらは別して若い人には良き戒めの見世物なり」
▼夕霧と伊左衛門は『廓文章』[くるわぶんしょう]などのお芝居に登場する遊女と、放蕩な若旦那の名前。

和漢百魅缶│2007.10.02
Re Design. Koorintei Hyousen 2004