南の海にすんでいるという不思議な虫で、水の中にいるときはいきいきと動いてますが、水のないところに出されてしまうと、たちまちぐでぐでの泥んこみたいな姿に変じてしまいます。
☆ 莱莉垣桜文 附註
『異物志』曰
「南海有虫無骨 名曰泥 在水則活 失水則酔 如一堆泥」
楳条軒『よだれかけ』曰
「泥といふは虫の名なり 泥虫のかたちひとつの泥のかたまれるごとくにて骨なし水にいれば活る水をはなれば死する虫なり 南海にありと稗官小説に記せり」
和漢百魅缶│2006.02.18
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