人間に、期待はずれなわくわくを持たせたりして、がっくりさせる鳥のいたずらのこと。
人間を無駄にたぶらかしたり、不安にさせたりする鳴き声に対しても用いられます。
☆ 莱莉垣桜文 附註
古くは『万葉集』などに「からすとうおおおそどりの」と見られる呼び方なので「からす」に対して用いられることが多いようです。「おそ」は嘘、また「おおおそ」は軽率・粗忽・あわてもの・そそっかしい――などの意味と考えられてます。
秘府本『万葉集抄』曰
「あづまことばには烏[からす]をば おほおそとりと云也」
『万葉集佳詞』曰
「おほをそといふは からすはそらごとをするゆへ也」
本居宣長『玉勝間』曰
「万葉四巻なるは東人[あづまびと]の歌にはあらざれば いにしへは をそといふ言 京人もいひし也 かくてをそは すなはち今の世にうそといふ言これ也」
いっぽう「おそ」を、おそろしいの意味と説く流れの古註もあったようです。
下河辺長流『万葉集管見』曰
「をそろ をそは きたなしといふ心なり 呂は助詞なり」
「おそといふ詞は 恐ろしきといふ心と きたなしといふ心とにかよへり」
和漢百魅缶│2026.11.07
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