さつき 皐月

さつき(皐月)

山名氏清[やまなうじきよ]の家臣だった「かんばらにゅうどうけんさい」の娘。主君の仇にあたる大内満弘[おおうちみつひろ]をほろぼすため、その息子の大内貞弘[おおうちさだひろ]を色香に迷わせて、遁世させようとしてました。

死後も亡霊になって貞弘を誘い出し、「こだま」や「もうりょう」をはじめとした山の妖怪たちに囲まれながら祝言をあげたりしてます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
十返舎一九『蒲原入道蜀魂』に出て来るもの。「さつき」という名前は「ほととぎす」の気持ち良く鳴く季節から採られてるようです。

貞弘の正室にあたる玉照[たまてる]をのろうために、絵姿を描いた大きな縦長の絵馬をつくり、その目の箇所に釘を打つ「うしのときまいり」をしたりもしており、浄瑠璃のころから見られる定番な展開が設けられてます。

和漢百魅缶│2026.09.09
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