ていどく 亭毒

ていどく(亭毒)

天のちからによって、万物が育成されること。「化育」や「均養」を示すことばとして古くはよく用いられてました。

☆ 莱莉垣桜文 附註
老子のことばに「亭之毒之」とあるもので、どうして「亭毒」という文字が用いられてるのかという点にはハッキリしない部分があり、古くから解釈がいろいろに分かれおり、王弼による「亭謂品其形 毒謂質其質」という註は比較的よく引かれています。

「ていいく」とも読まれます。これは「毒」に「いく」という音があり、「育」の意味で「毒」の字が仮にあてられてるに過ぎないとする説や、「毒」の字ではなく「生」と「母」がくみあわさった「いく」という字であるという説からのものです。

『続日本後紀』(仁明天皇) 曰
「亭毒之徳 乾坤惟均」
『続本朝通鑑』(円融天皇 上)曰
「群品為之亭毒 万物為之生育」
岡田正之・佐久節『国訳文選』曰
「亭毒[ていどく] 均しく養ふこと、老子の語なり」
板橋遅牛『漢文故事熟語便覧』曰
「亭毒[ていどく] 化育の義 亭は其形を品するをいひ 毒は其質を成すをいふ」

和漢百魅缶│2026.07.10
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