てんぐおやじ 天狗親仁

てんぐおやじ(天狗親仁)

むかし、各地の力士が厳島にあつまってお相撲をしたとき、日本一の大関に対して挑戦した年取った青ざめた顔色の年取ったおじさん。

大関は、ばからしいといった気分で相手をすることになりましたが、投げ飛ばしても宙返りしてスッと立つし、逆に関取は持ち上げられて投げ飛ばされて気絶するしで大変な騒ぎになりました。

「あの親仁は何者だ」と東西にひかえた他の力士たちもなだれこんでつかまえようとしましたが、またたく間にどこかに行ってしまい、あれは傍若無人なふるまいをした関取に対して「てんぐ」が人間に化けて出て来たのダ、と語られたソウナ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『太平百物語』(巻1)にある「天狗すまふを取りし事」というはなしに登場するもの。

和漢百魅缶│2026.07.03
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