天下の降水量がながくふえつづけることで、本来のすがた(真形)から魚介類にかたちを変えている蛇や虫たちのこと。
長いこと雨が降りつづいたあとには「魚鼈」[ぎょべつ]の類は献上しないものだ――というおしえの説明理由としてつけられてることのある考え方。
☆ 莱莉垣桜文 附註
『礼記』曲礼 曰
「水潦降 不献魚鼈」
『論衡』無形 曰
「礼曰 水潦降 不献魚鼈 何則 雨水暴下 虫蛇変化 化為魚鼈 離本真 暫変之虫 臣子謹慎 故不敢献」
「潦」は注釈で「久雨」や「長雨」と説明されることが多いです。もともとの『礼記』の文は水かさの増した水辺では漁がしづらいので、わざわざ魚鼈を捕って献上しない――という意味に読まれることが多いですが、『論衡』では暫変した虫蛇が多い状態なので、それを捕って献上しない――というはなしにしています。
和漢百魅缶│2026.06.13
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