こうばい 高媒

こうばい(高媒)

子授けをして子孫繁栄をもたらすかみさま。

仲春の季節に玄鳥(つばめ)が飛来して来ると、王者は牛をお供えしてこのかみさまをまつり、繁栄を願ったといいます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『礼記』月令 曰
「玄鳥至 至之日 以大牢 祠于高媒」
『錦字箋』巻4 燕 曰
「祠高媒 礼記仲春之月玄鳥至 以太牢 祠于高[示某]」

「こう」の字は古くは「郊」であったり、「ばい」の字は示偏で書かれることも多いです。

『十二朝軍談』巻6 曰
「名を簡狄と云ふ 嗣[つぎ]を高媒に祈って飛燕[ひえん]の祥を得て子を生む 名を契[せつ]と云ふ」
林省三『十八史略字類大全』曰
「玄鳥はつばくらなり其卵を堕すを見てそれを拾ひ呑み妊娠して契を生むと云ふ」

燕(玄鳥)を子授けに結びつけてるのは、簡狄[かんてき]が玄鳥のおとした卵をのんで契[せつ]を生んだ故事に拠ってるとされます。契の子孫が殷のはじまりになる湯王。

和漢百魅缶│2026.05.01
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