雲州の海にいた、たくさんの鰐[わに]たち。
大むかし、雲州の語臣猪麻呂[かたりのおみいまろ]というひとの娘を、このうちの1頭の「わに」が食べてしまいました。かなしんだ猪麻呂が神々の和魂荒魂をまつって訴えた結果、「わに」たちはその「わに」を猪麻呂のもとに差し出す謝罪の行動をとったといいます。
☆ 莱莉垣桜文 附註
『出雲国風土記』にあるはなしで、ひめさきは「毘売埼」や「比売埼」などと表記されます。
猪麻呂は、天神[あまつかみ]千五百万・地祇[くにつかみ]千五百万・三百九十九社の出雲の神・海若[わたつみ]たちの和魂荒魂に祈りをささげたとされます。
和漢百魅缶│2026.02.26
Design. Koorintei Hyousen 2026