くらきよりくらきみち 冥きより冥き道

くらきよりくらきみち(冥きより冥き道)

この世の闇とあの世の闇のこと。迷いの状態のまま、また迷いのなかに入ることを説いた表現。

☆ 莱莉垣桜文 附註
和泉式部の「くらきよりくらき道にぞ入りぬべきはるかに照らせ山のはの月」の和歌を通じて、よく知られてることば。法華経にある「従冥入於冥」(くらきよりくらきに入りて)を織り込んだ歌の文句になってます。

『俊寛』曰
「なる身のはての闇[くら]きより。闇[くら]き道にぞ入りにける」
『鵺』曰
「朽ちながら空穂船の。月日も見えず暗きより。暗き道にぞ入りにける」
『濡衣』曰
「其まま長夜のやみぢの。闇[くら]きよりくらき道に。入るのみかもとよりも」

和漢百魅缶│2026.02.19
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