いかりのがく 碇の額

いかりのがく(碇の額)

江戸のひとたちが用いてた、水天宮に奉納するための小額で、碇[いかり]が描かれてるほか、それに椿[つばき]の花の絵が添えられることもあったといいます。

これ自体が、水天宮のご加護を持ってて、これを持ってたので水難に遭っても無事にすんだ、甦生したなどと語られることも。

☆ 莱莉垣桜文 附註
斎藤月岑『東都歳時記』巻1(赤羽・有馬邸の水天宮)曰
「諸人小き碇[いかり]又は碇と椿花を画ける額を納む」

江戸の有馬邸でおこなわれてた毎月5日の水天宮に参詣するとき、人々がこれを納めに行ってたといいます。

河竹黙阿弥『水天宮利生深川』にも、身を投げた筆屋幸兵衛がたすかるのも碇の額によるご加護だとされる展開に「碇の額」が登場します。

和漢百魅缶│2026.01.27
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