天竺にある「猿沢の池」にいるとされるぬしで、空から降る「雨」の種をたくさん持ってるとされます。
つののある大蛇で、人間を食べて生きてました。
おおむかし、3年3月と92日のあいだ日照りがつづいて世界が灰のようになってしまったとき、雨の種との交換に天竺につかわされた娘(乙の姫)の読み上げたお経のちからによって、つのが落ちて蛇道から離れて、人間になることが出来たといいます。
☆ 莱莉垣桜文 附註
まくらきの長者のはなしなどに出て来るもの。土州などで昔話として語られてます。
「さるさわのいけのおろち」などのおまじないは、このような説話が基盤にあるようです。
和漢百魅缶│2025.12.06
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