マニ教で語られる神代の魔獣で、すべての人間たちの先祖を生んだ牡[おす]の存在。
つがいとなる「ネブローエール」と共に人間たちの体(闇の肉体)のなかに「光」をはじめとした五行で構成される「たましい」を永久にとじこめ、「色欲」によって数を殖やす仕組みをつくりだしました。
☆ 莱莉垣桜文 附註
人間の体=闇の肉体は「ナサー」(しかばね・むくろ・穢体などの意味)などと呼ばれます。
光の五行(気・光・風・火・水)に対して悪魔たちは闇の五行(煙・闇・風・火・水)を造り出してて、それらは順番に、鬼(二足のもの)竜(這うもの)鷹(翼で飛ぶもの)獅(四足のもの)魚(泳ぐもの)という特徴を悪魔や生物たちに生み出したとされます。
和漢百魅缶│2025.10.31
Design. Koorintei Hyousen 2025