ウデゲのひとびとなどに語られてたもので、鯱[しゃち]のこと。
海の生き物たちはすべてテムをおそれてますし、人間たちも海でこれを見かけたら煙草や砂糖など貴重なものを海に投げて捧げてたといいます。
浜辺に打ち上げられてる誰のものと知れない小舟も、俗に「テムの着てた衣服」だと言われ、テムが地上をうろうろ散歩してる「しるし」だとして恐れられました。
和漢百魅缶│2025.10.31 Design. Koorintei Hyousen 2025