体・髪・顔などを洗うと、からだのなかにある気もいっしょに少しずつぬけていって、なくなってしまうと考えられてました。
君子は、からだの気の量をすこやかに保つため、入浴後や洗髪・洗顔をしたあとには、気を盈[みた]すために飲み物を必ずのむように言い習わされてました。
☆ 莱莉垣桜文 附註
『礼記』玉藻の本文に出て来る「のみものをすすめなさい」という教えの意味解釈として語られてるもの。『儀礼経伝通解』(巻11)にも、「其新沐体虚補益気也」や「進飲 亦盈気也」などと示されてます。
和漢百魅缶│2025.10.09
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