たいはつうつけつ 胎髪鬱結

たいはつうつけつ(胎髪鬱結)

生まれたばかりの赤ちゃんのあたまに生えてる胎髪[うぶげ]は適切に剃ってあげないと、腹痛を引き起こすと古くは考えられて来ました。

赤ちゃんの身体に残ってる陽気や胎熱は、血(あるいは気)を通じて髪に集中してしまって熱がすべてそちらに行って鬱結を起こしてしまい、そのぶんお腹が冷えてしまって腹痛になる、とされてました。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『韓非子』顕学 曰
「嬰児不剔首 則腹痛」

髪と血(あるいは気)が結びつけられてるのは、髪が血からつくられるものだと考えられてたことによります。

和漢百魅缶│2025.08.30
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