山や森などでへんな声で鳴いてる鳥たちのこと。
☆ 莱莉垣桜文 附註
「――と言うて鳴く鳥は鳥のうちでもすけべどり」などの形式で唄われてた俗曲の文句に出て来るもの。特定の鳥をこう呼ぶと際は「聞きなし」に色めいた単語が入ることから呼ばれるものなので、特定の鳥というわけではなく、竹鶏[こじゅけい]鶫[つぐみ]柳鴬[むしくい]……など色々な鳥にあてはめられてもいます。
「ちょっとこいちょっとこいと言うて鳴く鳥は――」
「あれしょこれしょと鳴いて遊ぶ鳥は――」
「ちょんこちょんこと言うて鳴く鳥は――」
「ぼぼしょぼぼしょと言うて鳴く鳥は――」
「ぼぼしょけつしょと言うて鳴く鳥は――」
「へっちょせちゃんこせと言うて鳴く鳥は――」
「べっちょべっちょとさえずる鳥は――」
「べちょさべちょさと言うて鳴く鳥は――」
「恋し恋しと言うて鳴く鳥は――」
ほぼ全国区で酒席や労働の場での歌、あるいは長持唄などの祝儀の歌、として唄われており、この「呼び方」をそのまま用いて、戯文でも「すけべどり」という独自な鳥が描かれてもゆきました。
和漢百魅缶│2025.08.14
Design. Koorintei Hyousen 2025