餓鬼の仲間で、普段は何も食べることが出来ずに苦しみつづけてますが、すずしい冷風が吹いて来ると、ほんのひとときダケそのすがたが黒い羊[ひつじ]になって、そのへんの地面に生えてる草のみを食べることが出来ます。
☆ 莱莉垣桜文 附註
億耳が色々な霊鬼・餓鬼たちに出会うはなしは『十誦律』(巻25)にあり、「作羊[口+敢]草」などの表現で見られ、大きなお屋敷で働いてた婢が、死後このような餓鬼になってしまってる様子が登場します。
和漢百魅缶│2025.07.13
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