あせごのまん 阿瀬川のまん

あせごのまん(阿瀬川のまん)

阿州の阿瀬川(阿瀬河)にいたという山の中に暮らす怪力の大男。

もともとは炭焼きの子供として生まれており、母親の歿後に父親ひとりの手で育てられてましたが、虫や蛇や蛙などを食べてたといいます。

やがて大きくなると、ものすごい怪力になって、しばらくは父親を手伝って暮らしてましたが、あるとき「動いてない人間を見ると食いとうなってしまうから……」と告げて、山の奥に入ってしまったんだトカ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
その後も山の中でときどきすがたを見たとかなどのはなしや、昔話のなかに組み込まれてるようなはなしがいくつか語られてたようです。

和漢百魅缶│2025.07.11
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