浅間山に暮らしてたと考えられるおおきな鬼のようないきもの。足は1本しかないとも。
天明3年(1783)7月に浅間山が噴火したときには、山から逃げる生き物たちに混ざって、このすがたが目撃されたという風聞があったとするはなしも見られます。
☆ 莱莉垣桜文 附註
天明年間、浅間山の噴火のあとに売り出された『会談浅間が嶽』に載せられたはなしのなかに出て来るもの。山の中にいた異獣であろうと考えられてます。
『会談浅間が嶽』巻1 曰
「近頃[このごろ]人の風聞するを聞[きく]に。浅間山より化生物[ばけもの]出たり。其形鬼のごとく髪長く生ひて。眼円く足一本あるもの也なんどと。種々の説をなす。」
和漢百魅缶│2025.07.05
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